2年前のちょうど今頃、胃の調子がおかしくなり始め、何かの病気じゃないかと
アタフタしたことを思い出しました。
それまでの私の人生の中で「食べられない」ということがなかったので、これはただ事ではないと思いいくつもの病院を回ったものでした。。。
今はだいぶ症状が落ち着いてきたものの、2年経っても「治った」とは言えない状態です。
この2年間、色んな病院を受診し、胃に良いとされるたくさんのことを試し、同じ症状で悩むたくさんの方とお話しさせていただきました。
今日は、そんな中で私が思ったこと、感じたことなどを書いてみたいと思います。
一番に思うのは、機能性ディスペプシアを理解している医師が少ない
ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが・・・
これほどの絶望はありません。
胃の症状に苦しみ、助けを求めて胃腸科に行ったのに風邪で済まされたことが何度もありました。
先生は「喉が赤いから風邪だね!」といって喉に薬を塗って診察終了。
それでも症状がなくならず、風邪でこんな症状は今まで出たことがない、こんなに長引くのもおかしいのではないかと訴えましたが、先生は最後まで風邪だと言い張りました。
らちが明かず他の消化器科に行ったのですが、そこでは神経性のものだと言われました。
今考えれば、近い!惜しい!ほぼ正解!といったところですが、機能性ディスペプシアという病名は出てこないし、胃カメラも勧められませんでした。
そして何故か下痢止めを処方され、2度とその病院に行くことはありませんでした。
胃腸を専門とする病院なのになぜこんなに無知なのか?
機能性ディスペプシアという病名は比較的新しいとは思いますが、胃の治療に関わっているのなら勉強するべきだと思うのですが。。。
先生がそんな感じなので、こちらの言っていることは全く理解してもらえず、見当違いな薬を処方されて終わりという経験を何度もしました。
もちろん、そんな医師ばかりではありません。
その後、機能性ディスペプシアに力を入れている病院を探し出し、親身になって治療していただきました。
残念ながら私の場合は薬では改善されませんでしたが、きちんと話を聞いてくれて正しい説明をしてくれたことがとても嬉しかったです。
このような医師が増えてくれれば良いなと思いますが、同じ機能性ディスペプシアで悩む方の話を聞いていると、やはりこの病気に詳しい医師が少ないという意見が多いように思います。
症状に苦しむ方はみんな藁にも縋る思いで病院に行っているんです。
せめて「風邪」と言い張るのではなく「機能性ディスペプシア」ではないかと候補に挙げるくらいはできて欲しいと思います。
失礼な言い方かもしれませんが・・・こちらも必死なんです(;´Д`)
アコファイドってほんとに効果あるの?もっとみんなに効く特効薬を!
アコファイドというのは、胃カメラをして胃に異常がないことを確認し、機能性ディスペプシアだと正式に診断されてから処方される薬で、2013年に機能性ディスペプシア治療薬として初めて承認された比較的新しい薬となります。
私も胃カメラ後にアコファイドを処方され、機能性ディスペプシアの治療薬ということだったのでかなり期待して飲んでいました。
服用していたのはおよそ半年くらいだったと思いますが、効果はというと・・・
微妙でした(;´・ω・)
効いてるような気がする・・・と思っていましたが、今考えると気休め程度だったかなと思います。。。
じゃあアコファイドって効果ないのかっていうとそうではありません。
食後の膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感などで効果が実証されています。
でも、全ての人に効果があるのかというとそうではなく、およそ50%の人に効果が表れるそうです。
50%って、薬としては結構低い確率だなと思ってしまいました(^^;
機能性ディスペプシアの治療薬ってことで処方されるわけだし、当時先生からもよく効く薬だと言われて飲み始めたのでかなり期待していました。
で、結局半年経ってもそれほどの効果が表れず、金額も高めなので飲むのをやめてしまいました。
ツイッターのFD仲間さんたちに話を聞いても、アコファイドが効いた!という方は50%どころか非常に少なかったと思います。
そしてみんなが口を揃えて言うことは・・・
「みんなに100%効く特効薬が欲しい!」
ということです。
劇的に効くとか完治するほどじゃなくて良いんです。。。
せめて改善してほしいんです(T_T)
そんな薬があれば、もう少し食べることができるし、いざという時はこれを飲めば大丈夫!という安心感を得られるし、病院探しの旅に出たり薬選びで頭を悩ませることもなくなるんです。
とにかく、早く特効薬が欲しい!みんなに効く特効薬を!
ほんとにお願いします( ノД`)シ…
なぜ再発する?原因を取り除くだけでなく自分に力を付けることも大事
機能性ディスペプシアは完治するのか?
症状がある方なら誰もが不安に思うことだと思います。
何しろ、とてつもなく長引く病ですからね(;´Д`)
私は最初、長くても数ヶ月で治るのだろうと思ってましたが、まさか2年経ってもまだ治っていないとは夢にも思いませんでした。
機能性ディスペプシアってほんとに治るの?
機能性ディスペシアのガイドラインによると、健診を受けた方の11~17%が機能性ディスペプシアであり、胃の不調を訴えて受診した方の45~53%が機能性ディスペプシアと診断されているそうです。
そして、その後症状がなくなったとしても数ヶ月のうちに5人に1人が再発しているそうです。
何故再発するのかというと、機能性ディスペプシアになってしまう原因が取り除けていないからです。
この原因を完全に取り除くことが完治への一番の近道だと思うんですが、最近もう一つ大事だなと思うことがあります。
それは、体を立て直す力を持つということです。
治癒力を身に付け、揺るがない体を作る
私が通っている鍼灸院の先生に言われたことですが、環境の変化や生活習慣によってストレスを受け心身に変化が起きても、自分で元に戻れる力を持つことが大事だと言われました。
そして、最終的にはちょっとやそっとでは揺るがない体を維持することができたら理想的であると。
揺るがないくらい強い体を維持するのは難しいかもしれないけど、立て直す力を持つことができたら再発は防げるのかなと思いました。
原因を取り除いて症状が落ち着いても、自分がグラグラしていたらまた元に戻ってしまい辛い症状から抜け出せなくなってしまいますよね。
そうならないためにも、原因を取り除くだけでなく自分自身で立て直す力を身に付けておくことも大事かなと思いました。
私はまだまだ立て直す力がないので鍼の力を借りています。
鍼だけでなく、運動をしたり体に良いものを摂ったり睡眠をたっぷり取ったり・・・。
何が一番良いのか分からないけど、自分に良いと思うことはどんどん取り入れて心と体を鍛えていくことを心掛けています。
あとは、更年期を早く抜け出すこと。
私の場合はこれが元凶になっていると思うのですが、まぁ早く抜け出すといっても自分ではどうにもならないので、バランスを崩しやすい更年期であっても少しでも立て直せるようになれたらいいなと思っています。
***
機能性ディスペプシアという言葉は世間ではまだまだ浸透していません。
あまり理解されないことも多いですが、2年も経てばそんなものはもう慣れっこ(^^;
でも、機能性ディスペプシアの症状に苦しむ人は本当に多いです。
自分が機能性ディスペプシアを患っていることにすら気が付いていない人もいるようです。
誰がなってもおかしくない現代病ともいわれる機能性ディスペプシア・・・もっともっと世間に広まってほしいと思います。
この症状は酷ければ日常生活に支障をきたすので、家族だけでなく職場など周囲の方の理解が必要になってきます。
もっともっとこの病気の認知度を高めて周りの理解が得られるようになれば、患っている人が今よりももっと生活しやすくなるのではないかと思います。
なかなか自分がなってみないと分からないと思いますが、「神経性胃炎でしょ?気にしなきゃ大丈夫♪」なんて軽視されることもあるので、せめて「こんなに辛い病気なんだ!」ということが広まってくれたらなと思っています(*´ω`*)
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